「ETF」と「投資信託」。なんとなく知っているけど、初心者の方は具体的な違いなどがわからない方も多いと思います。
今回は投資初心者の方にもわかりやすく、ETFと投資信託の違いをご紹介します。
ETFの基礎
ETFとは?
ETF(Exchange Traded Fund、上場投資信託)とは証券取引所に上場している投資信託のことです。
通常の投資信託は1日に1回だけ決まる基準価額で取引されますが、ETFは株式と同じように、市場が開いている時間ならいつでも売買可能という特徴があります。
では株とETFは何が違うのでしょう?
株と違い、ETFは「プロにお金を預け、増えそうな投資対象にまとめて投資をしてもらう」商品のことです。
下の図を見て、イメージをつかんでみてください。
個別株はオレンジのバラ売り、ETFは「フルーツの盛り合わせ」というイメージです。
引用:https://official.gfs.tokyo/blog/mutual-fund-or-etf
ETFの仕組み
ETFは、日経平均株価やS&P500などの指数に連動するように設計されており、投資家はETFを買うことで、その指標を構成する株式全体に分散投資しているのと同じ効果を得られます。
例えば「日経225に連動するETF」を1口買うことで、日本を代表する225社に一度に投資できるイメージです。
ETFのメリット
1.プロが選定した投資先に分散投資できる
2.株に比べて金額が安い(数千円程度〜から)
3.信託報酬(保有中のコスト)が安い
4.リアルタイムで指値注文や逆指値注文ができる。
5.新興国や商品など、特定ジャンルに特化したETFがある
ETFのデメリット
1.購入時・売却時に手数料がかかる
2.積立投資にはあまり向かない
3.分配金が自動再投資されない
4.個別株のような急騰は期待できない
ETFの種類
国内ETFの特徴
- 国内の取引所に上場している
- 両替は不要!日本円で買える
- 国内の商品が充実している
- 流通量が少ないものがある
海外ETFの特徴
- 海外の取引所に上場している
- 現地通貨に両替が必要
- 海外の商品が充実している
投資信託との違い
次に【ETF】と【投資信託】の違いを分かりやすくまとめました。
リアルタイムで購入できるか?
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投資信託:できない(1日1回の基準価額で取引)
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ETF:できる(株式と同じように市場で売買可能。指値注文や逆指値も可能)
定額買付ができるか?
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投資信託:できる(毎日100円から積立などが可能)
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ETF:できない(都度、株と同じように購入する必要あり)
取り扱い銘柄数
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投資信託:6,000銘柄以上
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ETF:約600銘柄以上
手数料
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投資信託:購入・売却の手数料が無料の商品も多い
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ETF:株式と同じで売買ごとに手数料がかかる
信託報酬(年間手数料)
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投資信託:普通〜高め(商品による差が大きい)
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ETF:安め(商品によるが低コストが多い)
海外商品の強み
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投資信託:普通(海外投資信託もあるが選択肢は限られる)
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ETF:海外銘柄に強い(米国株や新興国ETFなど豊富)
購入できる場所
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投資信託:証券会社・銀行など幅広い窓口
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ETF:証券会社(株と同じ口座で取引)
引用:https://official.gfs.tokyo/blog/mutual-fund-or-etf
どちらを選ぶ?
結局、投資信託とETFどちらを選べばいい?と思う方も多いはずです。
答えは「投資スタイルによる」だと思います。
・コツコツ積立をしたい人・初心者向け👉投資信託がおすすめ
・売買のタイミングを自分で決めたい人・低コストを重視したい人👉ETFがおすすめ
自分のライフスタイルや投資経験に合わせて【投資信託】か【ETF】を選ぶのも手だと思います。